• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

遺伝子変異解析とリアルタイム画像解析による大腸表面型腫瘍の微細構造の定量解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770248
研究機関順天堂大学

研究代表者

寺井 毅  順天堂大学, 医学部, 講師 (90245704)

キーワード大腸腫瘍 / 大腸表面型腫瘍 / F-circle / 悪性度 / 遺伝子変異解析 / リアルタイム画像解析
研究概要

平成11年度、我々はリアルタイムな大腸腫瘍形態の定量化とその悪性度との相関性に関して以下の検討を行った。我々はこれまで大腸腫瘍の陥凹部を定量化し、F-circleというパラメーターが悪性度と相関性があることを報告してきた。そこで11年度の研究では内視鏡的に切除された陥凹部大腸腫瘍68病変の病理標本を使い癌抑制遺伝子p53の免疫染色を行い、一方ではその腫瘍陥凹部を画像解析装置によりF-circleを使って定量化し、腫瘍形態と遺伝子変異との相関性について検討した。方法は拡大内視鏡によって表面構造および微細腺管開口部構造を十分観察された陥凹型の大腸腫瘍を内視鏡的に切除し、切除後標本を10%ホルマリン液にて固定、その画像を画像解析装置に取り込み、腫瘍の陥凹形態のF-circleを測定した。測定後最大割面でプレパラートを作成しp53免疫染色を行い、その染色様式をG0陰性・G1ー部陽性・G3全領域陽性・G2をGIとG3の中間とし、F-circleとp53免疫染色との相関性を解析した。その結果F-circleはG0で0.622±0.110(mean±SD)、G1で0.517±0.168、G2で0.469±0.149、G3で0.467±0.135と癌抑制遺伝子の変異が多くなるほど腫瘍のF-circleが有意に低下していくことを証明した。すなわち大腸腫瘍に関し、その陥凹形態の画像をコンピューターに取り込みF-circleを測定することにより、その腫瘍の遺伝子変異度をリアルタイムに評価できる可能性があると考えられ、今後のリアルタイム内視鏡的画像解析の研究のおおいに役立つことと思われた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takeshi Terai: "Analysis of the depressed area of small flrt and dupessed-type udorectal tilmoss as a innklv of malignnat potential"Gastrointest Erdosc. vol45、NO5. 412-414 (1997)

  • [文献書誌] Yasushi Imai: "Marginal inregularity of flat elevated tgpe of colorectal teunor as a markey of malignamt botential"Gastrointest Erdosc. vol48、NO3. 263-266 (1998)

  • [文献書誌] 寺井 毅: "LSTの臨床的意義-臨床病理学的検討からみたその特殊性"早期大腸癌. vol2、NO5. 505-516 (1998)

  • [文献書誌] 寺井 毅: "大腸拡大内視鏡の有用性について-腫瘍・非腫瘍,腺腫と癌の鑑別を中心に"早期大腸癌. vol3、NO2. 117-125 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi