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1998 年度 実績報告書

罹患同胞対法による気管支喘息の発症に関わる遺伝子座の同定

研究課題

研究課題/領域番号 10770341
研究機関筑波大学

研究代表者

竹田 一則  筑波大学, 心身障害学系, 講師 (90261768)

キーワードBronchial Asthma / T-cell receptor gene / Child / atlected sib-pais analysis / Jopanese
研究概要

【目的】気管支喘息などのアトピー性疾患には強い遺伝因子の関与が示唆され、複数の侯補遺伝子が挙げられている。本年度は、同胞対を用いた家系分析法による気管支喘息の責任遺伝子座を解析した。
【対象と方法】筑波大学小児科アレルギー外来及び関連病院の気管支喘息患者を発端者とする68家系140同胞対を対象とした。T-cell receptor(TCR)α鎖の存在する14番染色体およびT-cell receptorβ鎖のある7番染色体を侯補遺伝子領域とし、これらの侯補遺伝子領域のDNA多型と、喘息、およびダニ抗原に対するIgE免疫応答性との関係を罹患同胞対法を用いて調べた。連鎖解析はS.A.G.E.Software,SIBPALプログラムVer2.2を用いた。
【結果】気管支喘息、およびダニ抗原に対するIgE免疫応答性とT-cell receptor β鎖およびその近傍の遺伝マーカーとの間には連鎖が認められた(喘息:TCR-β p=0.0069,D7S684p=0.0017、ダニ抗原に対するIgE免疫応答性:TCR-β p=0.0013,D7S684p<0.0001)。しかし、TCR-α遺伝子領域との間には連鎖は認められなかった。(p>0.1)
【考案・結諭】TCR-β鎖領域には気管支喘息およびダニ抗原に対するIgE免疫応答性を支配する責任遺伝子が存在することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Noguchi E: "Evidence for linkage between the development of asthma in child-hood and the T-cell receptor beta chain gene in Japanese" Genomics. 471. 121-124 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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