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1999 年度 実績報告書

家族性片頭痛におけるCa^2+チャンネル遺伝子異常の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770359
研究機関自治医科大学

研究代表者

中村 美樹  自治医科大学, 医学部, 助手 (20296114)

キーワード片頭痛 / Ca^2+チャンネル
研究概要

家族性片麻痺性片頭痛で、Ca^2+チャンネルの遺伝子異常が検出されたこと、我々の経験した家族性片麻痺性片頭痛家系内に、片頭痛のみを発症している者がいることから、片頭痛の原因として、何らかのイオンチャンネル異常がある可能が高いと考え、片頭痛家系において、Ca^2+チャンネル遺伝子の異常の有無を検討することを目的として研究を行った。
1、家族性片麻痺性片頭痛家系におけるCACNAL1A遺伝子異常の検索
(1)SSCP法ではCACNL1A遺伝子の変異が疑われるエクソンを見いだせなかったため、全てのエクソンのシークエンスを行い、変異の有無を検索した。CACNL1A遺伝子は47のエクソンから成るが、検索し得たエクソンに変異は検出されなかった。ヘテロの変異のため、変異があっても検出されなかった可能性もあり、既知の変異を制限酵素切断部位の変化で確認するなど、方法論の再考をし追試中である。
(2)(1)で遺伝子変異が検出されなかったため、同一家系内の古典型片頭痛患者でも同変異が存在するかどうかの検討はできなかった。
2、他の家族性片頭痛家系におけるイオンチャンネル遺伝子異常の検討
(1)患者家系より採血し、リンパ球分離。EBウイルスにより株化。
今後は、1、(1)の課程を経て、異常が検出された遺伝子がリンパ球に発現していれば、リンパ球よりRNA抽出し、ノザン解析にて患者で発現異常があるかどうか検討する。また、cDNA合成して塩基配列を決定し、変異の検討を行う。変異遺伝子を細胞に導入し、発現実験により、Ca^2+チャンネルの機能変化を検討する。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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