研究概要 |
異染性白質変性症(MLD)には幼児型、若年型、成人型の三つの臨床型が存在する。このうち幼児型については臨床的、分子生物学的解析が進んでいるが、日本人成人型MLDについてはほとんど研究がなされていあにのが現状である。本年度は性格変化と進行性の知力障害を主訴にした成人型MLDを同定し、その遺伝子型を同定した。いずれも99Gly→Aspと409Thr→Ileのcompound heterozygoteであった。99Gly→Aspは重症型である幼児型に多く認められる変異であり、409Thr→Ileは成人型のみに認められることより409Thr→Ile変異は軽微な臨床表現型とリンクすることが明らかとなった。(Psychiatry and Clinical Neuroscience 53:425,1999)
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