放射免疫療法を施行する対象のbalb/c nu/nuヌードマウスに異種移植する痛細胞(肺小細胞癌H69および卵巣癌LS174T)をATCCから購入し、培養環境を整えた。 初期観察グループは無治療群、一回投与群、頻回投与群の計24匹に設定されているので、培養細胞を大量増殖させてストックし、ヌードマウス皮下に植えて増殖させている。 また、治療観察中は、白血球、血小板数の推移を毒性の指標として追跡するので、必要な採血、検体作成、計測の手技の操作者較差をなくすために、無治療balc/cマウスで推移観察を1月以上行った。 他方、協力関係にあるフランス国立癌研究施設第468単位(INSERMUnite 468)からIgGの抗体を輸入した。この抗体はFab'2型で使用するため、フラグメント化の至適条件を調整する作業を行っている。 平成11年度初頭には、フラグメント化された抗体をI-131にて標識した抗体により、治療実験を開始できる見込みである。
|