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1998 年度 実績報告書

アルツハイマー病関連蛋白プレセフィリンの機能解析と痴呆患者における突然変異検索

研究課題

研究課題/領域番号 10770482
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

柏 淳  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10301227)

キーワードアルツハイマー病 / プレセニリン / プレセフィリン / Crk
研究概要

家族性アルツハイマー病の病因遺伝子として、プレセニリン(PS)の発見は大きな意義があったが、その生理的意義は未だ明らかでない。われわれは以前に、マウス脳ライブラリからYeast two hybrid法によりPS結合蛋白であるプレセフィリン(PSP)をクローニングした。これまでにPSPは6084塩基、2027アミノ酸からなる非膜結合性蛋白であること、脳特異的発現を示し、細胞質に発現していること、Src Homology3(SH3)およびSH3結合ドメインを持つこと、免疫共沈降法によりPSのみならず、チロシンキナーゼ情報伝達系のアダプター蛋白であるCrk蛋白とも結合することなどを示し、PSおよびPSPのチロシンキナーゼ情報伝達系との関連を検討してきた。今年度は、ヒト脳ライブラリを用いてのプラーク・ハイブリダイゼーション法およびクロンテックMarathon-Readyヒト脳cDNAを用いた5'-RACE法を併用して、PSPのヒト・カウンターパートのクローニングを行った。得られたクローンはcoding regionが6093塩基で2030アミノ酸からなり、マウスのものと同様に5'末端に1つのSH3ドメイン、3'末端に2つのSH3結合ドメインを持つことが明らかとなった。マウスとのホモロジーはDNAで91.4%、アミノ酸で97.9%であった。また、現在このヒトPSPの一部をGST結合蛋白として作製し、これを用いてウサギ・抗ヒトPSPポリクローナル抗体を作成中である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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