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1998 年度 実績報告書

悪性症候群モデルの作製とantisense法による症状の抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770488
研究機関香川医科大学

研究代表者

宮武 良輔  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (50301320)

キーワード悪性症候群 / 分子生物学 / 疾患モデル動物 / ryanodine receptor / 脳室内投与
研究概要

抗精神病薬の副作用である悪性症候群(neuroleptic malignant syndrome:以下NMS)の発症機序を明らかにするために,NMSのモデル作製と,ryanodine receptor 1(RyR1)antisense oligonucleotide投与による症状抑制を目的とした研究を計画した.今年度は,NMSモデルの作製を行った.
1. 図譜でラットの脳室の位置を確認し,脳定位手術によりryanodineやRyR1 antisense oligonucleotideを注入できるようにガイドカニューレを装着した.
2. haloperidolを5mg/kg/dayで,2週間腹腔内投与した.
3. northern blottingによりRyR1 mRNAの発現量を検討した.
4. ryanodine 1μg/μlを脳室内投与した.
5. 投与後の直腸温の測定を行った.
以上の実験の成果として以下の結果が得られた.
1. haloperidolを5mg/kg/dayで,投与することにより,脳内RyR1 mRNAの誘導が確認された.
2. Tyanodine 1μg/μlの脳内投与群は,生理的食塩水投与群に比較して,直腸温の軽度の上昇がみられたが,両群間に有意差はなかった.
RyR1を開口させCa^<2+>を放出させる薬剤として,ryanodineと共にcaffeineが知られている.従って,脳室内投与するryanodineの濃度の調節あるいはcaffeine投与を検討する予定である.また,RyR1 antisense oligonucleotide投与時の直腸温,行動学的な変化についての検討する予定である.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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