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1999 年度 実績報告書

高HDLコレステロール血症の遺伝的成因解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770568
研究機関金沢大学

研究代表者

稲津 明広  金沢大学, 医学部, 助教授 (80293348)

キーワード高HDL血症 / CETP / HTGL / SR-BI / 遺伝子解析 / HDLレセプター / CETP欠損症 / 虚血性心疾患
研究概要

コレステリルエステル転送蛋白(CETP)欠損症や肝性リパーゼ欠損症が除外された高HDLコレステロール血症(100mg/dl以上)兼高LDLコレステロール血症(160mg/dl以上)50例を対象にスカンベンジャーレセプター(SR-BI)のサザンブロットを行ったが、大きな挿入や欠失は認めなかった。HDLレセプターであるSR-BIのmRNAは、末梢血単核球および脂肪肉種細胞の細胞株SW872においてRT-PCR法で発現を確認した。細胞膜コレステロールを低下させるサイクロデキストリン投与によりSR-BIのmRNAが増加することを確認した。よって末梢血単核球をサイクロデキストリン存在下で培養することで患者のSR-BI cRNAが得られる可能性や患者のSR-BIの最大発現量の測定が可能となる。また、SR-BIペプチドの交代を作成したが、SR-BIレセプター量測定法の確立にはいたらなかった。CETP欠損症以外のHLD-C値の規定因子としての可能性から、肝性リパーゼのプロモーター多型とリポ蛋白リパゼS447Xの多型の影響を一般人299例を対象に検討した結果、S447Xの影響は認めなかったが、肝性リパーゼのプロモーター多型-250G接合子は有意にHDL-C値を低下させ分散の3%を説明した。本邦の血清HDL-C値が他の民族に比べ、高値である遺伝的素因として、ヘテロ接合本性CETP欠損症が多いことと肝性リパーゼ高値に関する-250G接合子が少ないことが関与している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 稲津明広ほか: "CRTP(コレステリルエステル転送蛋白)"medicina増刊.これだけは知っておきたい検査のポイント. 36・11. 392-394 (1999)

  • [文献書誌] 稲津明広ほか: "コレステロール逆転送系に対する治療とその意義"治療学. 33・10. 1099-1102 (1999)

  • [文献書誌] Inazu, A. et al.: "Opposite effects on serum cholesteryl ester transfer protein levels between long-term treatments with pravastatin and probucol in patients with primary hypercholesterolemia and xanthoma."Atherosclerosis. 145. 405-413 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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