1. 本年度中に実施し終えた事:原発性肺癌の手術症例における癌組織、非癌部組織の新鮮凍結標本から各々のDNAを精製回収をすすめている。microsatellite-LOHの検討のため、原発性肺癌のうち高分化型腺癌の手術症例18症例につき、各々における癌組織、非癌部組織の新鮮凍結標本からのDNAを抽出した。 2. 本年度中に開始し、実験中の事:ネットワークコンピューターシステム(Apple Computer社/PowerBook2400c/240システム)を用いて、NCBIのGeneMap98(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/genemap/map.cgi?CHR=9)から、9q33〜9qterに存在する7つのmicro-satellite marker《AFM185xe3(D9S258)、AFMa212xg9(D9S1798)、AFMb017wb5(D9S1821)、AFM077xa9(D9S159)、AFM122xf4(D9S164)、AFMb001ve9(D9S1818)、AFM073yb11(D9S158)》を選択した。プライマーを作成中である。 3. 来年度に実施予定の事:当科にある螢光式DNAシーケンサで泳動解析を行なう。これにより欠失のデータを蓄積し、非小細胞型肺癌における9q34の共通欠失領域の検索をすすめる。
|