研究概要 |
マウス(C57BL/6)の肝臓を摘出し、門脈に27Gテフロン針を挿入後、UW液で灌流した。摘出した肝臓を,ハサミを用いて小片化し、その一部をSCIDマウスの腎皮膜下に移植した(Group1)。残りの肝臓組織は二つのグループに分け、一方はマイクロチューブに保存し、そのまま液体窒素冷凍器に保存した(Group2)。残る一方は、マイクロチューブに保存し、プログラムフリーザーを用いて冷凍し、48時間後に液体窒素冷凍庫に移し、保存した(Group3)。 4週間後に、肝組織を解凍し、SCIDマウスの腎皮膜下に移植した。さらに、2週間後にマウスを解剖し、病理組織学的に検討した。 Group1では、SCIDマウスの腎皮膜下に移植肝組織を認めた。Group2では多くの組織が瘢痕化したが、Group3では一部肝組織が認められた。 プログラムフリーザーによる氷温域を用いた肝組織保存の有用性が示唆された。
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