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1998 年度 実績報告書

乳癌の染色体変化と臨床病理学的因子との関連の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770597
研究機関日本医科大学

研究代表者

美濃部 かおり  日本医科大学, 医学部, 助手 (80246991)

キーワード乳癌 / 染色体欠失 / 術後予後 / 予後因子 / レトロスペクティブ研究 / 乳癌再発死亡 / 切除乳癌の遺伝子診断
研究概要

|目的|乳癌における染色体欠失(LOH)と術後予後との関連を検討し、予後因子として有用となり得るDNAマーカーを選定する。|方法|レトロスペクティブ研究:乳癌根治術後、死の転帰をとった死亡群57例と術後5年以上の生存群95例との間で24カ所の染色体領域に存在する33ケのDNA多形性マーカー座におけるLOHの頻度を比較検討した。プロスペクティブ研究:術後5年以上経過した264症例についてLOHの有無と生存率との関連を比較検討した。|結果|レトロスペクティブ研究:24領域のうち7領域において、生存群に比べ死亡群において有意に高頻度なLOHを検出した。プロスペクティブ研究:4領域においてLOH(+)群において不良な予後がKaplan-Meier解析およびLog-lank検定において認められた。また、これらの複数の領域においてともにLOHを示した症例では、5年後の乳癌再発死亡の相対危険率は、LOH(-)群に較べ、8〜10倍に上昇することが明らかとなった。|考察|本研究で用いたDNAマーカーによる手術時の切除乳癌の遺伝子診断は乳癌における予後の判定において大変有用である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Minobe,K. et al.: "Allelic Loss on Chromosome Aq Is Associated with Lymph Node Metastasis of Primary Breast Cancer." Jpn.J.Cahcer Res.89. 916-922 (1998)

  • [文献書誌] Kitamura,Y. et al.: "Ret/PTC3 is the most frequent from of gene rearrangement among papillary thyroid carcinomas in Japan." J、Hum.Genet.44. 96-102 (1999)

  • [文献書誌] Ohgaki,K. et al.: "Two Target Regions of Allelic Loss on Chromosome 9in Urinary Bladder Cancers." Cancer.83 in press. (1999)

  • [文献書誌] 美濃部かおり 他: "乳癌の臨床 13" 篠原出版, 541-5446 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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