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1999 年度 実績報告書

ラットを用いた気管端々吻合部におけるフィブリン接着剤OK432と吸収性メッシュの効果にたいする実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770662
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

高木 正道  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70236199)

キーワード気管吻合術 / フィブリン接着剤 / OK432 / 吸収性メッシュ
研究概要

【対象】SD雄ラット(体重約600g)【方法】全麻下,頸部に正中切開を置き気管を露出する.気管の2/3周を切離して以下の4種類の方法で吻合処理をする.(1)A群:吸収糸による気管吻合群(n=30).(2)B群:気管吻合部をフィブリン接着剤で被覆(n=30).(3)C群:気管吻合部をフィプリン接着剤とOK-432で被覆(n=30).(4)D群:気管吻合部をフィプリン接着剤と吸収性メッシュで被覆,補強(n=30).【評価法】術後7日目,14日目,21日目に各群10匹を犠牲死させ(1)肉眼的所見,(2)組織学的所見,(3)抗張力,(4)コラーゲン量(ハイドロキシプロリン量)の4項目について比較検討する.【結果】術後7日目,14日目,21日目におけるA群のハイドロキシプロリン量は,それぞれ7.4,6.1,8.5mg/gWetであった.B群のハイドロキシプロリン量はそれぞれ11.0,7.3,8.6mg/gWetであった.さらに組織学的検討ではB群ではA群と比較して,術後7日目において,より多くのコラーゲン組織の発達が観察された.【まとめ】フィブリン接着剤は気管吻合部において術後早期の段階で治癒を促進させる効果を有する可能性が動物実験で示唆された.現在,気管吻合部の術後の経時的な抗張力変化およびOK-432や吸収性メッシュによる被覆,補強効果についても比較検討中である.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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