研究概要 |
平成10年度:圧迫荷重制御およびデータ解析に必要なcomputerおよび周辺機器を購入し設置し、実験に必要な圧迫装置の作製を行い、予備実験を行った。2体のヒト新鮮屍体の第10胸椎(T10)から第12胸椎(T12)の2motion segmentsを有す胸椎椎体を使用した。軟部組織除去後、椎弓面(傍矢状面)で、15mm厚にband sawでスライスし、その後、更にcryo-viseとホイール状の鋸にて10mmの厚さに正確にスライスした。続いて、T10とT12の海綿骨領域にpolymethlymethacryiate(PMMA)を流し込み、この部で骨折を来さないよう強固にし、さらにT10の上部終板とT12下部終板に、各々の圧盤機に適合するようPMMAで、鋳型を作成した。得られた標本をレントゲン装置の備わったコンピューター制御の圧迫フレームに設置し、X線撮影を行った。実験条件は、4.75mmX 40 mm VSPpedicle screw(AcroMed,Cleaveland,OH)を挿入前・中・抜去後で、ONと150Nの各荷重を加えた。各々のレントゲン写真は、今後1024x1024の解像度の16bitデジタルカメラ(Photometrics,Tucson,AZ)で解析する予定である。第11胸椎(T11)海綿骨の関心領域を、Patran(Patran3.0,CostaMesa,CA)にて51x41(=2091)の区画に分け、Bay発案のtexture correlation[1]を用い、各々の区画の海綿骨strainおよびそのstrainの椎体内分布を計測する。(参考文献:1.BayBK.J Orthop Res 1995;13:258-67.)。 また他に、国内の関連学会、日本整形外科基礎学術集会、日本パラプレジア学会に参加し、情報収集行った。
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