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1999 年度 実績報告書

ラット海馬スライスのシナプス伝達に及ぼすm-alcoholsの作用

研究課題

研究課題/領域番号 10770745
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

竹端 恵子  富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (40283080)

キーワードn-alcohols / cutoff
研究概要

n-alcoholsの麻酔作用はc鎖の増加とともに増強するが、C12付近で突然消失する(cutoff)ことがin vivoで知られている。今回我々はin vitro中枢神経標本におけるcutoff現象を明かにする目的で、ラット海馬スライスCA1領域における興奮性シナプス後電位(Excitatory post synaptic potential)に及ぼすn-alcoholsの作用を検討した。
Wister系雄性ラットを麻酔後断頭し、海馬スライスを作製した。スライスは95%O2/5%CO2及び人工脳脊髄液(ACSF)を灌流したliquid/gas interface上にて37℃に保温した。Schaffer collateral fibersを刺激し、CA1領域における興奮性シナプス後電位(EPSP)を記録した。短鎖alcohol(C1-C7)は、直接ACSFに溶解し灌流適用した。長鎖alcohol(C8-C11)は、いったんethanolに溶解した後、ACSFに希釈した。
n-alcohols(C2〜C10)はEPSP slopeを濃度依存性に抑制した。
C2〜C6までのED50はmembrane/buffer partition coefficientに相関して減少したが、C8〜C10までは徐々にlevel offし、C11において作用か消失した。
in vitro中枢神経標本においてもcut offが認められたことから、少なくとも細胞レベルのメカニズムでcutoffが生じていることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 竹端恵子: "ラット海馬スライスにおけるn-alcoholsの影響とcutoff"麻酔と蘇生. 34(4). 247-249 (1998)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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