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1998 年度 実績報告書

敗血症におけるエンドトキシントレランスとプライミングのメカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770775
研究機関久留米大学

研究代表者

廣橋 伸之  久留米大学, 医学部, 助手 (30218862)

キーワードエンドトキシン / LPS / 単球 / プライミング / トレランス / ELISA / サイトカイン / TNF
研究概要

救急・集中医療において敗血症性(特にエンドトキシン)ショックは未だ治療に難渋する病態のひとつである。この病態を理解する為の基礎研究として、エンドトキシン受容体を発現している単球/マクロファージと、それらとサイトカインによりクロストークしているリンパ球についてエンドトキシンreprogramming(トレランス/プライミング)を検討した。まず健常人血より分離した末梢血単核球を種々の濃度のエンドトキシン(以下LPS)で刺激し、十分量のサイトカイン(TNF-α,IL-6,IL-10,IL-15JFN-γ)とNOが産生される至適LPS濃度と刺激時間を検討した。TNF-α,IL-6は6時間以降、IL-10は24時間以降、IFN-γは48時間以降で検出可能であり、IL-15、NOはいずれの(6、24、48、72)時間でも十分検出できなかった。IL-15、NOは再度検討し、他の刺激物質併用も考慮する予定である。末梢血単核球を種々の濃度(0〜1000ng/ml)のLPSで6時間前処理し、その後培養上清除去し、再度100ng/mlLPSで刺激し、培養上清中のサイトカインを測定した。TNF-αはマウス腹腔マクロファージと同様に極微量濃度(0.01ng/ml)LPS前処理でプライミングが観察され、0.5ng/ml以上でトレランス(あるいはdesensitization)が観察された。IL-6は全濃度でプライミングが観察された。IL-10はTNF-αとは逆のパターンをとり極微量濃度でトレランス(あるいはdesensitization)が観察され、0.5ng/ml以上ではプライミングが観察された。IFN-γは高濃度前処理による増強効果(プライミングかどうかは検討中)が認められた。以上の情報を基礎とし、エンドトキシンreprogramming(トレランス/プライミング)のメカニズムを解析中である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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