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1998 年度 実績報告書

新しい蛋白分解酵素阻害剤としての偏平上皮癌関連蛋白SCC抗原の多様性と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770837
研究機関山口大学

研究代表者

縄田 修吾  山口大学, 医学部, 助手 (60294625)

キーワードSCC抗原 / 偏平上皮癌 / 腫瘍マーカー / セルピンファミリー / 蛋白分解酵素 / 電気泳動
研究概要

近年,SCC抗原をコードする遺伝子が2個(SCCA1,SCCA2)あり,アミノ酸配列上相同性の非常に高いSCC抗原-1,SCC抗原-2が存在することが確認され注目されているが,その生物活性及び分子多様性については未だ十分に解明されていない.
今回,SCC抗原の分子多様性を,2次元電気泳動法を用い解析した.2次元電気泳動法は1次元目に未変性条件によるキャピラリー等電点電気泳動を行い,2次元目に変性条件であるSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動を施行した.蛋白を分離後,ウエスタンブロツテイングにより転写し,免疫染色法によりSCC抗原を検出した.癌組織中SCC抗原は,分子量45.000の領域に正常組織で認める等電点の異なる4個の中性側の亜分画以外に,等電点がさらに酸性側の亜分画が存在することを見いだした.さらに,SCC抗原-1,SCC抗原-2を大腸菌に発現させた遺伝子組換え蛋白の2次元電気泳動パターンの解析及び各々の蛋白分解酵素に対する反応性を検討した結果,中性側の亜分画はSCCA1由来,酸性側の亜分画はSCCA2由来であることを示した.
癌あるいは正常扁平上皮においてSCC抗原-1,SCC抗原-2蛋白の発現には差があり,それぞれ異なった生物学的作用を有する可能性が考えられた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shugo Nawata: "Identification of squamous cell carcinoma antigen-2 in tumor tissue by two-dimensional electrophoresis" Electrophoresis. 20(発表予定). (1999)

  • [文献書誌] 縄田修吾: "SCC腫瘍マーカーの発現とその機能解析" 生物物理化学. 42. 257-263 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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