研究概要 |
正常妊娠および自然流産症例の脱落膜組織よりコラーゲンを抽出し,電気泳動後、コラーゲンの組成変化について検討した。各コラーゲンのα chainを分離しdensitometerにて測定する.α1(III)/α1(I),α1(V)/α1(I)の比率を計算すると有意に自然流産症例の脱落膜ではα1(V)/α1(I)の減少を認め、妊娠の継続および維持にタイプVコラーゲンが重要な役割を呈することが示唆された。この結果については後に記載するJournal of Clinical Pathologyに発表した。 また現在、タイブXV,XVI,XVIIIコラーゲンのモノクローナル抗体を作成中であり、これら特殊なマイナーコラーゲンの発現について子宮および卵巣について検討する予定である。
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