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1998 年度 実績報告書

翼状片の成因に関する研究-低線量紫外線の角膜上皮細胞、翼状片由来線維芽細胞におけるサイトカイン産生に

研究課題

研究課題/領域番号 10770929
研究機関浜松医科大学

研究代表者

中神 哲司  浜松医科大学, 医学部, 助手 (10293622)

キーワード翼状片 / 紫外線 / サイトカイン
研究概要

1. 正常結膜上皮細胞,正常結膜線維芽細胞,翼状片由来上皮細胞,翼状片線維芽細胞,加えて,結膜上皮細胞株,角膜上皮細胞株各々の培養系を樹立した.
2. 結膜上皮株細胞,角膜上皮株細胞に紫外線(UVB)照射し,MTT法で細胞死を起こさない線量を決定した.
3. 上記細胞に紫外線照射し,照射前,6時間,12時間後,同細胞からmRNAを抽出し,半定量的RT-PCR法で各種サイトカイン(IL-1α,IL-6,TNF-α,SOD,VEGF,SCF,bFGF)の発現を検討した.その結果,明らかなmRNAの増加が認められたのは,IL-1αのみであった.今後培養上清よりタンパクレベルでの発現を検討する予定である.
4. 上記検討で,正常結膜上皮,角膜上皮細胞株,結膜上皮細胞株各々から,SCFのmRNAを検出した.また,これら細胞の培養上清から,ELISA法でSCFタンパクが検出された.従来眼表面上皮細胞でのSCF発現は報告されておらず,この点を学会発表予定である.
5. 今回の研究に派生し,翼状片の原因と考えられている紫外線被爆の影響として,翼状片組織から抽出したDNAをPCR法を利用してp53遺伝子の検討をしたところ,一部の症例で遺伝子変異が疑われた.今後これを確認する予定である.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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