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1999 年度 実績報告書

網膜変性症の発症機序の分子基盤とその理論を応用した治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10770951
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

中村 裕  慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (90198242)

キーワードEAT遺伝子 / トランスジェニック マウス / アポトーシス / 光障害 / ERG / 組織学的検索
研究概要

網膜変性症の病態生理を明らかにし、その治療法を開発することは、医学的に解明されるべき重要な課題である。申請者は独自に細胞変性ならびに細胞死を阻死する遺伝子EATを得た。このEAT遺伝子を網膜に発現させたトランスジェニック・マウスを用いることで、同分子の網膜変性に対する作用を検討する。既にEAT以外のbcl-2ファミリー遺伝子が網膜変性のシグナル伝達系の関与することは知られているが、EAT遺伝子は他の細胞死を阻止するbcl-2ファミリーの遺伝子とは異なり、その発現が種々の薬物によって誘導されることが知られている。我々は、まず、第1のステップとして網膜変性症実験モデルマウス(トランスジェニックマウス)ならびに、対照群に対して、光曝露2000ルックスを数週から数ヵ月行なう。その結果と網膜電図(ERG)検査を施行し、更に組織学的に検索した。予想に反して、トランスジェニックマウスの方が、対照群と比較して網膜変性が強く、ERGの低下および組織学的な網膜神経細胞の減少が強かった。現在は、他の臓器におけるEAT導入細胞のアポトーシスの経過と本実験の経過を比較・検討中である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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