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1999 年度 実績報告書

角膜におけるプロスタグランジン産生の調節機構,細胞内情報伝達経路に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770952
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

山田 昌和  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50210480)

キーワードアラキドン酸 / シクロオキシゲナーゼ / 血管新生 / プロスタグランジン / 角膜
研究概要

平成11年度は,in vivoでの変化を見るために,ラット角膜に硝酸銀を用いて角膜化学傷モデルでの血管新生抑制作用を検討した。化学傷作成後,COXの非特異的阻害剤であるindomethacin,またはCOX2の特異的阻害剤であるNS-398を1日3回点眼し,4日後にラットを屠刹,左心室よりインクを含んだゼラチン溶液を潅流することにより,角膜に生じた新生血管を黒色に染色した。角膜進展標本写真を画像解析することにより,角膜新生血管を定量的に評価した。点眼液の濃度は各々の薬剤で0.001%,0.01%,0.1%を試験したが,両者ともに0.1%の濃度で有意に血管新生を抑制した。抑制の程度は陽性対照として用いた0.1%dexamethasoneには及ばなかった。indomethacinとNS-398のPGE_2産生抑制率は正常ラット角膜では最大で約90%と20%であり,COX1優位と考えられたのに対し,角膜化学傷作成眼ではいずれも約80%の抑制率を示した。炎症が存在する場合には角膜組織でCOX2が優位となっており,COX2を選択的に抑制することで従来の非ステロイド系抗炎症剤とほぼ同等の抗炎症効果,血管新生抑制効果が得られることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamada M,Kawai M,Kawai Y,Mashima Y: "The effect of selective cyclooxygenase-2 inhibitor on corneal angiogenesis in the rat"Current Eye Research. 19・4. 300-304 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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