• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

培養骨芽細胞様株細胞における骨基質タンパク遺伝子発現の多様性について

研究課題

研究課題/領域番号 10770999
研究機関日本大学

研究代表者

神谷 直子  日本大学, 歯学部, 助手 (80287656)

キーワード骨芽細胞 / 培養 / alkaline phosphatase / proteoglycan / decorin / biglycan
研究概要

平成10年度は,骨芽細胞様株細胞であるC20およびC26細胞を用い,培養日数の経過に伴う表現形質の変化について以下の検討を行った。
方法:C20およびC26細胞を直径100mmのtissue culture dishに2x10^5個ずつ播種し,10%FBSおよび100U/ml penicillinおよび100mg/ml streptomycinを含むα-MEMを用い通法に従い12日間培養し,培養1〜12日のalkaline phosphatase(ALPase)活性およびdecorin,biglycanの遺伝子発現について経日的な検討を行った。
結果:
1. ALPase活性
C20細胞のALPase活性は培養1日目より徐々に増加し6日目に最大に達すると,以降は減少傾向を示した。C26細胞のALPase活性は,1〜12日において経日的な上昇傾向を示した。
2. ノーザンブロット法を用いたdecorin,biglycanの遺伝子発現
C26細胞のdecorin遺伝子発現は播種後しばらくの間は極めて軽度に発現していたが,経日的に上昇し,11日目にピークに達した。C20細胞のdecorin遺伝子発現は12日間通して認められなかった。一方,biglycan遺伝子発現は両細胞ともに培養1日目よりその発現が認められ,培養日数の経過による発現量の著しい変化は見られなかった。
結論:ALPase活性およびdecorin遺伝子発現は骨芽細胞の増殖や分化に伴って変化するが,biglycan遺伝子発現は常に一定の発現が認められることから,biglycanは骨芽細胞の増殖や分化に必須のものである可能性が考えられる。

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi