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1999 年度 実績報告書

歯髄細胞における炎症治癒機構の解明-インターロイキン(IL)-10およびインターフェロン(IFN)-γの調節機構-

研究課題

研究課題/領域番号 10771051
研究機関鹿児島大学

研究代表者

徳田 雅行  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (20253891)

キーワード歯髄細胞 / 炎症性サイトカイン / IL-10 / IFN-γ / レセプター / P.intermedia LPS / NF-κB / IkB
研究概要

歯髄細胞における炎症治癒の機序を明らかにするために,ヒト歯髄細胞のPrevotella intermedia LPSで誘導される炎症性サイトカイン(主に,IL-6とIL-8について)に対するIL-10およびIFN-γの影響を調べたところ,以下の結果を得ている.
1,LPS単独刺激による歯髄細胞のIL-8およびIL-6のmRNA発現とタンパク発現は,IL-10添加で抑制され,IFN-γ添加で増強された.
2,LPS刺激による歯髄細胞からのIL-10産生は,ELISA法では検出されなかった.一方,末梢血のIL-10産生は,LPSの濃度依存的に増大していた.
3,LPS刺激により,歯髄細胞表面上のIL-10レセプターの発現が誘導されるのに対して,IFN-γレセプターの発現は抑制された.一方,同刺激によるヒト皮膚線維芽細胞やB細胞の両者のレセプターは影響を受けなかった.
4,LPS刺激による細胞内シグナル因子NF-κBの活性は,IL-10添加により抑制されIFN-γにより増強された.また,NF-kBの核内移行に関与するIkB degaradation に対してIL-10は抑制的に,IFN-γは促進する方向に働いた.
以上の結果から,歯髄細胞に対するIL-10とIFN-γの影響は,各々のレセプターおよび転写因子を介して調節されることが示唆された.このことより,両者は歯髄炎症に対して相互に調節しあい,病態の進行に関わっているものとおもわれる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.TOKUDA,T.SAKUTA,A.FUSHUKU,M.TORII,S.NAGAOKA: "Regulation of interlukin-6 expression in human dental pulp cell cuttrres stimulated with Prevotella intermedia lipopoly saccharide"Journal of Enolodontics.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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