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1998 年度 実績報告書

顎関節培養滑膜細胞のPGE_2産生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10771125
研究機関京都大学

研究代表者

安田 真也  京都大学, 医学研究科, 助手 (50263075)

キーワード顎関節症 / 関節滑膜 / 培養 / サイトカイン / PGE_2
研究概要

予備実験として、関節円板切除症例、顎関節強直症、滑膜軟骨腫症の手術症例から得られた各培養細胞(1×10^5個/well)に対して、IL-1β(1ng/ml)、TNF-α(6ng/ml)、TGF-β_1(2ng/ml)を加え培養した。78時間後の細胞培養液を採取し、上清中のPGE_2をEIA kitを用いて測定したところ、IL-1β(1ng/ml)を加えたものは、いずれの細胞にもPGE_2の産生が認められたが、TNF-α、TGF-β_1を加えたものでは、PGE_2の産生が認められなかった。また、基本培地のみではPGE_2の産生は認められなかった。
次に、8穴チャンバースライドを用いて1x10^4個/wellの濃度で細胞をまき、IL-1β(1ng/ml)を添加した。さらに薬剤の影響を見るために、Dexamethasone(DEX1×10-7M)、lndomethacin(INDO1x10-6M)、HYPEN(日本新薬(株))から提供1x10^<-6>M)を加えた。薬剤を作用させた後、1、2、6、24、48時間後に上清をとり測定サンプルとした。
結果は、lL-1β(1ng/ml)を加えたもので時間経過を追って、PGE_2の産生を測定したところ、1、2時間後ではほとんど産生が認められず、6時間後にようやく産生が確認された。さらに24時間、48時間後には高い産生量を示した。細胞のいずれにも、IL-1β(1ng/ml)を加えたものでは、PGE_2の産生か認められたが、疾患の症例による差はなかった。24時間後の上清を測定すると、DEX、INDO.HYPENを加えた細胞の上清中のPGE_2は測定限界以下で、これらの薬剤は明らかにPGE_2の産生を抑制した。
8穴チャンバースライドを染色すると、培養細胞は滑膜B型細胞様の線維芽細胞の形態に類似していた。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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