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1998 年度 実績報告書

口腔扁平上皮癌における癌抑制遺伝子の変異および細胞外基質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10771130
研究機関岡山大学

研究代表者

山近 英樹  岡山大学, 歯学部, 助手 (10294422)

キーワード口腔扁平上皮癌 / フィブロネクチン / 癌抑制遺伝子 / 細胞外器質 / インテグリン / 細胞接着分子
研究概要

口腔扁平上皮癌における細胞外基質に関する研究では,細胞型フィブロネクチン(cFN)と血漿型フィブロネクチン(pFN)の口腔扁平上皮癌間質における分布に相違が認められた。pFNが広く濡浸性に間質に存在するのに対してcFNは一部の癌細胞群周囲に局在する傾向があった。そこでcFNの細胞接着因子としての性状を探る目的で,過去10年120検体の癌患者リンパ節転移とCFNの局在について検討した。その結果cFNの発現とリンパ節転移には有意な相関は認められなかった。次いでFNレセプターであるインテグリンの局在を正常上皮細胞,癌細胞について検討することとした。現在までのところインテグリンα5β1は上皮系細胞の胞体に多く局在するものの,上皮系細胞の性状とその発現に特別な関連を示しておらず,またcFNと特異的に結合し存在することはないようである。現在はさらにその他の接着分子(E-カドへリン.CD44)について検討を加えているところである。一方癌抑制遺伝子の変異に関する研究では,当初癌抑制遺伝子p53のpoint mutationを検出する方法としてPCR-SSCP法を利用することを検討していた。検体としてパラフィン包埋したものを利用した場合DNAの増幅が上手くいかず,またいたずらに増幅を繰り返せばアーキファクトによるpoint mutationが増えてしまうことがわかった。そこで検体を新鮮摘出組織あるいは血液とし,p53のcDNAあるいはgenomic DNAからダイレクトシークエンス法によるmutationの検出へと実験方法をシフトしつつある。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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