研究概要 |
(微小圧力センサーの作製) 製作した圧力センサーは,直径3m,厚さ0.15mmのPZT焼結体製圧電チップを配し,その両面を電極(りん青銅,厚さ20μm)ではさんみ,さらにHAP焼結体(直径3mm,厚さ0.5mm)でカバーした。 なおHAPカバーは,湿式法で合成したHAP粉末を加圧成形後焼結し製作した。製作した微小圧力センサーは,直径3mm,厚さ約1.5mの構造である。この微小圧力センサーを用い,動物実験を行った。 (動物実験) 動物実験として体重10〜l2kgの日本猿(オス)3頭を用い,全身麻酔下にて下顎頭前上方部に圧力センサーを埋入した。そして,硬食物(サツマイモ)咀嚼運動中における顎関節部荷重を測定するため,圧力センサー出力を記録し最大荷重と咀嚼周期の変化を測定,解析した。 なお,その顎関節部荷重の解析は,咀嚼側が左側で咀嚼運動を行っている場合,および右側で咀嚼運動を行っている場合と咀嚼側が変化した時の最大荷重と咀嚼周期の変化を解析し,その左右咀嚼側における顎関節部荷重の差異を検討した。なお圧力センサーのデータは,動物実験を考慮してテレメーターシステムを用いて無線計測にて行い,得られたデータを多用途生体情報解析プログラムにて解析した。
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