研究概要 |
〈平成10年度〉 北海道医療大学附属病院を受診した高齢者および若年者の患者からインフォームドコンセントを得た後,高齢者12献体および若年者11献体の歯肉を採取し,PBSで洗浄後outgrowth 法によりヒト歯肉線維芽細胞を分離培養した。ヒト歯肉線維芽細胞を10%牛胎児血清およびストレプトマイシン,ペニシリンを含有したα-MEM培地を用い,5%CO_237℃で培養した。高齢者および若年者の細胞を継代し続け,継代毎の生細胞数をalamar blue^<TM>Assayを使い測定することにより分裂可能限界を検討した。 結果 1) 細胞中のDNA量は若年者の細胞のでは,P.gingivalisのLPS刺激によって有意に増加していましたが,高齢者の細胞では有意に減少していました。 2) 細胞中のタンパク量はE.coli A.actinomycetemcomitans P.gingivalis.LPS刺激によって変化が認められませんでした。 3) 培養上清中に産生されたIL-6量はA.actinomycetemcomitansとP.gingivalis LPS刺激による高齢者から有意に、増加していました。 4) 培養上清中でのIL-1β量はE.coli A.actinomycetemcomitansおよびP.gingivalis.LPS刺激による明らかな変化が認められませんでした。
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