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1998 年度 実績報告書

プリオン蛋白構造変換機構への分子認識的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 10771243
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

斎藤 直子 (岩浪 直子)  富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (90283077)

キーワードプリオン / プリオンペプチド / スクリーニング / 分子間相互作用 / 天然物
研究概要

プリオン蛋白の構造変換において蛋白間の接触が必要である点に着目し、プリオン蛋白に特異的に結合することにより蛋白構造変換に影響を及ぼす分子を探索、結合様式等を解析することにより、構造変換機構解明への手がかりを得ることが本研究の目的である。
1) プリオン蛋白結合性物質スクリーニング
プリオンペブチド(106-126)およびこれを認識するモノクローナル抗体を用いた、前年度に構築済のELISA assay系を用い、薬用植物102種、微生物培養液約1000種類の天然物サンプルからスクリーニングを行った。活性を示したサンプルについて成分の分画を行い、活性を示すフラクションの化学的、物理的性質を調べた。現在、薬用植物のハッカおよびマクリから活性成分を精製中であるが、双方から得られた活性フラクションの諸性質には共通点が見られ、同一または類似構造の物質ではないかと推定している。また、微生物培養サンプルからも強い活性を示すものが見いだされ、現在活性成分の単離が進行中である。
2) 候補物質のプリオン蛋白結合能の検討
ELISAアッセイにより得られる情報は、正確には「プリオンペプチドと抗体の結合を阻害する物質」であり、この中には当然、非特異的作用などによる擬陽性の物質も含まれると考えるのが妥当である。そこで、候補物質の中から非特異的作用によるものを除外し、真のプリオン結合活性を有するものを選別するために、プリオンペプチドへの結合能をより詳細に検討するために生体分子間相互作用測定装置IAsysによる測定を行った。ハッカおよびマクリから得られた活性フラクションはプリオンベプチドに対し非常に強固な結合を示し、また、微生物サンプルの活性フラクションにも結合性が確認された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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