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1999 年度 実績報告書

不斉結晶場の分子認識を利用した光学活性α-置換ケトン類の調整

研究課題

研究課題/領域番号 10771263
研究機関徳島文理大学

研究代表者

加来 裕人  徳島文理大学, 薬学部, 助手 (90299339)

キーワード不斉分子認識 / ホスト-ゲスト / α-一置換環状ケトン類 / 酒石酸誘導体 / X線結晶解析 / デラセミ化
研究概要

光学活性α-一置換環状ケトン類を調整する方法として,不斉な結晶場での包接錯体化と,液相におけるラセミ化の平衡を利用したデラセミ化法の開発を目的として,研究に着手した.本年度の成果は以下のとおりである.
1.新たにホスト-ゲストの組み合わせ実験を行い,4つの組み合わせで不斉分子認識が起こることを見いだした.
2.これらの組み合わせに対してデラセミ化法を適用した.2-ベンジルシクロヘキサノンでは光学純度74%eeのR体が得られたが,芳香環部にメチル基を導入したものについては,光学純度が増した(84%ee;p-メチル体).同様に,2-アリルシクロヘキサノンにメチル基を2つ導入した2-プレニルシクロヘキサノンの光学純度は,2-アリルシクロヘキサノン(36%ee)にくらべて飛躍的に向上した(90%ee).
3.結晶状態での認識の様子を解明する目的で,ホスト-ゲスト包接錯体のX線結晶解析を行った.その結果,分子内・分子間水素結合,van der Waals力等の弱い力の総合によりホスト4分子がゲストを取り囲んでいることが明らかになった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroto Kaku: "Deracemization of 2-Alkylcyclohexanones Utilizing Host-Guest Molecular Association with Optically Active Host Compounds in Basic Suspension Media."Tetrahedron Letters. 38. 7759-7760 (1997)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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