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1998 年度 実績報告書

多因子性高コレステロール血症の責任遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 10771336
研究機関筑波大学

研究代表者

小林 公子  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (90215319)

キーワード高コレステロール血症 / ApoAI / CIII / AIV遺伝子クラスター
研究概要

高コレステロール血症は、一般集団中での頻度が高く、虚血性心疾患の主要なリスクファクターのひとつである。申請者らのグループが、高コレステロール血症の児童を発端者とする核家族を対象に、リポタンパク代謝に関与する11種類の候補遺伝子と血清コレステロール値の個体差との連鎖を分析したところ、血清コレステロール値の個体差とApoAI/CIII/AIV遺伝子クラスター領域が強く連鎖していることを示唆する結果が得られた。そこで、本研究では、ApoAI/CIII/AIV遺伝子クラスター領域に存在する高コレステロール血症の原因となる遺伝子変異を塩基配列レベルで同定することを目的とした。まず、ApoAI/CIII/AIV遺伝子クラスター領域約19kbの塩基配列を分析し、この遺伝子領域に49種類の多型を検出した。このうち14種類の多型について、遺伝子型と血清コレステロール値との関連を分散分析法とTDT法(transmission disequilibrium test)の2つの方法を用いて調べたところ、5種類の多型において、家系の子供における遺伝子型と血清コレステロール値との間に関連が観察された。これら5種類の多型を組み合わせてハブロタイプ分析をおこなったところ、子供において血清コレステロール値の個体差と関連がみられる2種類のハブロタイプが検出された。今後は、これらのハブロタイプを手がかりとして高コレステロール血症感受性遺伝子を検索していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Yamakawa-Kobayashi et al: "Frequent occurrence of hypoalphalipoproteinemia due to mutart apolipoprotein A-I gene in the population: a population based survey." Hum.Mol.Genet.Vol.8,No.2. 331-336 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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