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1998 年度 実績報告書

未知のヒト膵液中の抗菌活性ペプチドの精製と解析

研究課題

研究課題/領域番号 10771349
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

菊池 賢  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60214748)

キーワード膵液 / 抗菌活性 / 塩基性ペプチド
研究概要

ERCPにより収集された3名の膵液について、限外濾過、ゲル濾過による部分精製を行い、E.coli ATCC25922に対する殺菌活性を測定した。2種類の限外濾過で分子量10000〜1000の分画とした。この分画の一部にE.coli ATCC25922を10^8CFU/mlの濃度で接種すると、コントロールに比して静菌的作用のみが認められた。凍結乾燥したこの分画は、pH8.0の燐酸バッファーに溶かし、PharmaciaG-50superfineにアプライし、4度下で30時間かけてゲル濾過を行った。活性の認められた分画は、いずれも23-30番のチューブで、280nmでの吸光度ピークからは数管ずれており、pHが8.0から9.4-10.3に上昇していた。E.coli ATCC25922を10^8CFU/mlの濃度で接種すると、これらの分画では8時間以内に菌量が10^2CFU/ml>の測定限界以下となり、著しい殺菌作用が認められた。24時間後に測定しても、生菌は認められなかった。分子量測定スタンダードとして^<125>I-Elastae-1(MW29300),^<125>I-PSTI(MW6242),^<125>I-Gastrin(MW2098),^<125>I-T3(MW650)を同じゲルにアプライしてみると、活性の認められた分画は^<125>I-Gastrin(MW2098)の前に位置していたが、2回の実験で再現性が認められなかったため、現在、別のスタンダードを用い、再検中である。これらは試験的に1.0cm×100cmのカラムを用いているため、スケールアップとG-25superfineを用いた方法で精製度をあげる試みを現在行っている。抗菌活性測定についてはSalmonella typhimurum,E.coli Kpなどを用いてみたが、E.coli ATCC25922と感受性に差が認められなかった。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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