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1998 年度 実績報告書

水泳中のストローク技術の評価-疲労との関係、トレーニングの干渉による変化-

研究課題

研究課題/領域番号 10780020
研究機関大阪教育大学

研究代表者

生田 泰志  大阪教育大学, 教育学部, 助手 (30243281)

キーワード水泳 / 泳速度 / 1ストローク・サイクル
研究概要

[目的]
水泳中の泳速度については巨視的にはほぼ一定の速度を維持しているものと考えられるが、実際には1ストローク・サイクル中に加速・減速をくり返している。したがって、より高い泳速度を獲得するためには、1ストローク・サイクル中の速やかな加速と減速成分を抑えることが要求される。つまり1ストローク・サイクル中の泳速度変化を解明することはストローク技術の改善に有効となることが考えられる。
そこで本研究では、水泳中のストローク技術を評価するために、バタフライ種目を対象として、水泳中の泳速度変化パターンを分析することを目的とした。
[方法]
1) 被験者:大学水泳部に所属する選手2名を被験者とした。
2) 泳速度の測定:被験者は全ての試技を実施する際、腰部に装着したベルトに取り付けられたマーカーを牽引した。泳速度の測定には速度測定器(三協インタナショナル社製,LAVEG-Sports)を使用し、被験者が牽引するマーカーの速度を測定した。得られたデータはパーソナルコンピュータ(Apple社製,Power Mac G3MT266)に取り込んだ後に速度解析用プログラム(SPINOUT社製,Nal)を用いて処理した。
[結果および考察]
2種類の泳速度(Slow:遅い速度,Fast:速い速度)で試技を行った結果、1ストローク・サイクル中の速度変動はSlowとFastでは異なっていることが観察された。Slowでは、ストローク中盤から後半にかけて速度のピークが現われた。Fastでは、ストローク前半および第2キックの打たれるストローク終盤の2度、速度のピークが現われた。さらに手の着水からキャッチにかけて急激に減速していることが観察された。
以上のことから、泳速度の向上にはストローク中に高い速度を発揮するだけでなく、入水からキャッチにかけての減速成分を抑えることが重要であることが示唆された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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