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1999 年度 実績報告書

植民地下朝鮮における都市計画に関する計画

研究課題

研究課題/領域番号 10780061
研究機関中部大学

研究代表者

渋谷 鎮明  中部大学, 国際関係学部, 助教授 (60252748)

キーワード朝鮮半島 / 植民地 / 日本 / 都市計画 / 市街地計画令 / 木浦 / 扶余 / 鎮海
研究概要

本年度は、昨年度に引き続き、各地の図書館や建築学系の研究室(九州大学図書館・韓国政府記録保存所・東京大学博物館・神戸芸術工科大学齊木研究室など)植民地下の朝鮮半島において行われた都市計画と、それ以外の植民地、および日本における都市計画に関わる文献・地図資料・行政文書の収集を行い、またそれと総督府官報の再検討などを通して、当時の朝鮮半島における都市計画の実態とその全体像の把握に努めた。
これらの文献の検討と、本研究で扱った鎮海・扶余の両都市の都市計画の比較検討から、植民地→日本本土→植民地という形での都市計画手法のある種のフィードバックが行われたことが推測された。また両都市に加えて本年度はより古い時期(開港期)に日本の手によって作られた木浦の都市整備についても検討を加え、当時の日本人と韓国人の住み分けの要因や、初期の都市計画の特性についても明らかになった。
また同時に昨年度に引き続き、上記文献の目録作成を行った。この目録は今年度作成の報告書に掲載すると共に、今後、日韓両国の研究者が利用できるような形態にすることを企画している。
さらに、今年度末に行った木浦での補足調査の際に、1978年に至るまで、植民地時代に作成された地籍図と土地台帳がそのまま使用され、それが現在も保存されており、閲覧可能であることが確認された。これを用いることで、よりミクロなレベルでの都市形成や都市整備、あるいは日本人の活動を明らかにできるものと期待されるため、今後この地籍資料の活用についても考えて行きたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渋谷鎮明: "都市計画の実験場としての植民地"荒山・大城編 空間から場所へ:地理学的想像力の探求. 58-75 (1998)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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