本年度は主として、Webサーバに蓄積された教育情報を登録ユーザに通知するシステムおよび、学習者の履歴収集機能を有するインターネット学習教材の設計・開発を行い、次のような成果を得た。 1. 教育情報自動検索通知システムの構築 日本教育工学会および教育工学関連学協会連合の、大会発表文献および論文のデータベースを構築した。ユーザは、キーワードと電子メールアドレスを登録することにより、最新の論文等の情報を電子メールにより受け取ることができる。データベース更新時に、ユーザがあらかじめ登録したキーワード等を用いて、システムが自動的に検索する。自動検索で新規情報が見つかった場合は、ユーザに対して電子メールで通知するという機能を有している。 2. 学習者の履歴収集機能を有するインターネット学習教材の設計・開発 インターネットを介してWebサーバにアクセスして学習を進める学習教材を、Javaアプレットを用いて開発した。学習機能としては、アニメーション機能、グラフィック機能、索引機能が提供され、各機能はインタラクティブ性が重視され、学習効果を高めている。また、履歴収集用アプレットにより、学習者のブラウザにおける学習履歴を蓄積する。表示文書名、表示時刻、グラフ表示などのインタラクティブ性を有するアプレットウィンドウにおける操作履歴、が収集される。収集された情報は、学習が修了時に学習履歴サーバに転送される。 来年度は、本年度構築したシステムをベースに、同期的に情報を共有するシステムに発展させていく計画である。
|