研究概要 |
本年度は,インターネットを使った学習を子ども達が円滑におこなえる学習支援システムを開発するために,以下の活動を行った。 一つは,現在,小学校で実際にインターネットを介して子ども達が利用している資料・教材の表現についての特徴を分析するために,収集活動をしている。 および,著者が,これまで大学生向けを意識して開発してきた情報教育,情報処理教育関連の自学自習教材や,その学習活動上で交わした学生との電子メールなどによる対話記録を元に,学習支援システムで利用する対話表現辞書を作成するための整理・分析活動を行ってきた。 そして,分析の中で,専門用語をはじめ,難解な用語,わかりにくい表現の大きく3つの整理軸に注目し,子ども向けへの表現置き換えの実験を始めた。 併せて,対話表現辞書のデータ構造を定め,その表現置き換えアルゴリズムを検証するためのプロトタイプシステムの開発に着手している。プロトタイプとしては,用語置き換えを実装し,次年度表現置き換え機能を付加する計画で進めている。
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