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1999 年度 実績報告書

UNIX上のコマンドとファイル間の意味的制約・関係を管理するデータベースの作成

研究課題

研究課題/領域番号 10780174
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

権藤 克彦  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (50262283)

キーワードUNIXコマンド / ERモデル / PCTE / 意味的制約
研究概要

ソフトウェアオブジュクト間の制約・関係の表現方法確立のための基礎として,UNIXコマンドデータベース作成実験を行った。このデータベースで扱う制約とは,例えば「manコマンドの環境変数MANPAGERに設定して良いコマンドは何か?」といった,ソフトウェアの仕様そのものに関係する制約である。以下に成果概要を示す。
1.本実験で扱ったコマンドは,cat,man,tar,lprの4つのコマンドのみであるが,関係を表現するERA図はかなり複雑になることを確認した。例えば,manコマンドのみの関係図は実体数が17,関連数が22となった。
2.1.の関係図をEmeraude PCTE上で表現した上で,tarのオプションとMANPAGERの制約の一部について,Emeraude PCTE上のツールとして実験的実現を行った。
3.2.の実現において,やはり実現が困難な部分があることを確認した。これらは,制約の(1)位置情報,(2)仕様(意図),(3)動的情報の3つの性質に大きく起因し,実際のプログラムコードでも同様の困難さが生じやすいことを考察した。
つまり,ソフトウェアオブジェクトを形式的なオブジェクトに限定しても,制約の記述は困難であり,その原因は主に上記の3種類であることが,本実験の結論として得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田中聡.権藤克彦: "PCTEを用いたUNIXコマンドデータベースの作成"情報処理学会研究報告2000-SE-15. Vol2000No.4. 83-90 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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