研究概要 |
本研究では,トランスダクション法という論理回路の最適化手法に基づき論理設計の初期の段階から制約条件を複合的に考慮し,それらを十分に満足するような低消費電力回路の論理合成手法を構築することを目的としている. 平成10年度は研究の基盤となるトランスダクショシ法の各種アルゴリズムの改良について検討を行なった.具体的には 1. 各種制約条件に基づいた許容関数集合計算の最適化の検討を行なった. 2. 低消費電力設計向けトランスダクション法を適用するため消費電力の高速な見積り手法の確立,消費電力の大きな部分回路の抽出法の確立,変形手法の確立に関して検討を行なった. 3. 特定用途向けの回路に限定すると入力の信号に偏りや依存関係が生じる.これらを考慮して実装した際に効果の大きい最適化手法に関して検討を行なった. 4. 上記検討事項をハードウェア設計教育に応用し,九州大学大学院システム情報科学研究科報告に報告した.
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