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1998 年度 実績報告書

問題環境の制御による効果的進化アルゴリズム

研究課題

研究課題/領域番号 10780227
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

大塚 信博  名古屋工業大学, 工学部, 講師 (10221780)

キーワード進化学習 / 進化プログラミング / 問題環境
研究概要

問題環境を制御することによって効果的に学習が進む,進化的学習アルゴリズムの研究を行なってきている.今年度は計画に基づいて以下の2項目を研究した.
(1) 手動による問題環境の違いによる進化効率の制御
進化個体の基本オペレーションの抽象度,協同作業を行なう個体数,各世代の生き残り基準などの問題環境を用意し,進化効率を確認する.複数の個体によって一つの作業を行なわせる問題は,一律な生き残り基準が進化を妨げることになり得るため,進化学習の枠組において困難問題である.本研究では,問題環境に依存した基準を与えることで,ある程度の学習効率を得ることに成功した.この研究は,第1,第3の発表論文として発表あるいは発表予定である.
ここで研究してきた進化の基準を自動的に制御する問題は,次の項目と合わせて第2年度で研究を進める.
(2) 共進化による段階的な問題要求条件の提示法
共進化を用いて問題の環境を制御するために,初年度では共進化の枠組を計算機上で構築し,複数の人工生命的エージェントを互いに競い合わせながら進化させる方法を実現した.この研究は第2の論文として発表予定である.ここでは,共進化の現象は確認しているが,これらがどのように互いの進化に影響しあっているかなどの分析を今後してゆく必要がある.また,進化の安定によって十分な学習効率を得られない問題,一般の問題を扱うことのできるような方法の確立は今後検討しなければならない.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takayuki Fujinaga: "Evolutionary Learning of Cooperation among Heterogeneous Agents" Proceedings of 2nd Asia-Pacific Conference on Simulated Evolution and Learning(SEAL'98). 1巻. (1998)

  • [文献書誌] 森脇康介: "遺伝的プログラミング技法を用いた多出力二分決定グラフの進化-食物連鎖におけるマルチエージェントの進化シミュレーション" 人工知能学会誌. (掲載予定). (1999)

  • [文献書誌] Takayuki Fujinaga: "Evolving Cooperative Actions Among Heterogeneous Agents by an Evolutionary Pro-gramming Method" Lecture Notes in Artificial Intelligence. (掲載予定). (1999)

  • [文献書誌] Ahmed Ezzat: "A Generation Method to Produce GA with GP Capabilities for Signal Modeling" Lecture Notes in Artificial Intelligence. (掲載予定). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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