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1998 年度 実績報告書

複数の全方位画像に基づく動的な広域3次元シーンの映像生成

研究課題

研究課題/領域番号 10780229
研究機関京都大学

研究代表者

東海 彰吾  京都大学, 情報学研究科, 助手 (50283627)

キーワード全方位画像 / 3次元シーン / 映像生成 / 幾何学的変動 / 光学的変動
研究概要

本研究では、複数の全方位画像に基づいた映像生成を目指しているが、本年度は単一の全方位画像において、シーンの動的な状況変化、特にシーンの照明変化に対応して映像を生成する方法について検討した。本研究では、全方位画像を取得するために首振りカメラを用いることを前提としているが、首振りカメラを用いてシーンを撮影する場合、一度に観測できるのは全方位画像中の一部分となる。そこで、この観測画像の中で検出されたシーンの照明変化状況を全方位画像全体に反映させることによって、照明条件の変化に追従した全方位画像の生成を行うものである。具体的には、あらかじめいくつかの照明変動の含まれる標本画像を撮影しておき、そこからシーンの照明変動を固有画像解析の方法を用いてモデル化を行う。実際の観測/映像生成時には、撮影される観測画像から、映像生成を行うためのパラメータを算出し、画像全体を作成するという手順を取る。この方法によって、観測画像と全方位画像を違和感無く合成することが可能となり、動的なシーンの映像生成に対する一つの手法が得られた。今後、幾何学的な要因についてもその変動に対応した映像生成の方法について検討を進める予定である。
また、本年度の研究の中で、従来から使用していきた多自由度カメラ雲台では、首振りの自由度が小さく撮影できる範囲がせまいという問題があったため、これを拡張する雲台の改造を行った。今回の改造では、特に雲台の垂直方向の回転自由度を、従来の0°(水平)〜+45゚から、-15゚〜+55゚に拡大した。これにより、より広範囲の映像を扱うことが可能となった。今後、大学構内など実際の撮影実験をすすめていく予定である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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