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1998 年度 実績報告書

視覚特性を利用した画像情報の暗号化技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10780261
研究機関神戸大学

研究代表者

桑門 秀典  神戸大学, 工学部, 助手 (30283914)

キーワード情報セキュリティ / 暗号 / 視覚復号型暗号 / 秘密分散
研究概要

1. 従来の視覚復号型暗号の実装と評価
従来の視覚復号型暗号の実装を行い,再構成画像の画質の評価を行った.その結果,従来方式では,再構成画の画質とそのサイズは理論的限界に達しているが,画像の分割枚数が7枚以上になると原画像を認識することが困難となることが確認された.また,再構成画像のサイズは,分割画像の枚数によって一意に決定され,画像の分割枚数に対して再構成画像のサイズが指数関数的に大きくなるので,実用的でないことが判明した.
2. 画像の特徴を考慮した視覚復号型暗号の構成法
今回の研究では,画像の特徴に基づて画像の分割を行い,その部分画像に対して視覚復号型暗号を適用する.部分画像に視覚復号型暗号を適用した場合,画像の分割サイズの差は更に拡大され,それらを合成することが困難となる.そこで,再構成画像のサイズがより小さくなるような視覚復号型暗号を考案した.この提案方式は,画質は従来方式と同程度であるが,再構成画像のサイズがより小さくなるので,各部分画像のサイズの差が小さくなり,部分画像の合成が容易となる.なお,この研究結果の一部は,1999 年電子情報通信学会総合大会(1999 年3 月)にて発表予定である.
3. 安全性の検討
提案方式の安全性は現在検討中であるが,分割画像から原画像の情報は一切漏らしていないと予想している.その数学的な証明は次年度の研究課題の一つである.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 桑門秀典: "視覚復号型暗号の再構成画像のサイズに関する一考察" 1999年電子情報通信学会総合大会講演論文集. (印刷中). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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