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1998 年度 実績報告書

各種経営指標による品質管理の効果把握に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10780280
研究機関東京理科大学

研究代表者

山田 修  東京理科大学, 工学部・経営工学科, 講師 (60260965)

キーワードISO 9000 / QS 9000 / 多経営データ解析法 / 実証的研究 / 指益計算書
研究概要

日本の戦後からの経済発展において,高品質な製品・サービスの提供をねらいとする品質管理活動が大きな寄与をしてきた.品質管理の効果については,経営上の側面,顧客満足,体質改善,従業員の能力向上等,様々な側面から評価する必要がある.経営上の側面から見た場合,品質管理を効果的に推進すれば長期的あるいは短期的には利益が向上するというように,マクロに見た場合に効果があることは誰しも認める事実であろう.本研究では,各種経営指標のデータをもとに,品質管理の効果をより詳細に把握する方法についての基礎的考察を行うことをねらいとしている.平成10年度には,次の(i),(ii),(iii)を行った.
(i) 各種経営指標データの整理,統計解析:古典的な多変量解析法の他にグラフィカルモデリング,潜在構造分析という比較的最近実用化された手法を組み合わせ,損益計算書などの経営指標データを解析することにより,効果がどのように現れるのかを考察する方法について検討を行った.なおこの成果は,13th Asia Quality Symposium(Osaka,October,1999)にて発表予定である.
(ii) 品質管理の推進モデルに対する考察:近年注目を浴びつつある品質保証の国際規格ISO 9000シリーズ,自動車産業のための品質保証の規格QS-9000について着目した.本研究では,品質管理において統計的手法の役割は大きく,さらに,QS-9000が自動車産業に特化しているために統計的な要求が多いことに着目し,QS-9000の要求事項をもとに品質管理推進上必要となる統計的方法について考察を行った.この成果は,12th Asia Quality Symposium(Seoul,September,1999)で発表した.
(iii) (i)の解析結果と(ii)のモデルによる効果把握に関する考察:ISO 9000シリーズを取り上げ,経営指標で現れる効果モデルを考察し,(i)の手法を用いてデータ解析を進めている.平成10年度中の研究成果をふまえ,2nd International conference on Quality Management and Economic Development(Slovenia,September,1999)にて発表予定である.
なお,平成11年度には,上記(i),(ii),(iii)を詳細に詰めるとともに,(iv)質問紙調査などによる(iii)のモデルの検証を予定している.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shu YAMADA: "Financial Aspuct of effect of ISO 9000" Proc.QMED Conference 199. 発表予定. Shu YAMADA (1999)

  • [文献書誌] Financial Dato Analuysis in view of Quality Managunent: "Proc.13th Asia, Quality Symposium" 発表予定. 1999. The Statistical Reguirements in QS-9000 (Shu YAMADA)

  • [文献書誌] Proc.12th Asia Quality Symposioum: "1" 1998. 429-434.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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