本研究は、脂質修飾糖加水分解酵素を用いて炭酸ガス超臨界流体中での位置選択的グルコース転移反応を行うことを目的とし、以下の成果を得た。 1) β-D-ガラクトシダーゼの水溶液とカチオン性脂質の水溶液を混合することにより、沈殿として脂質修飾酵素を得た。凍結乾燥したのち、タンパク含量や酵素活性を吸収スペクトルや活性部位滴定法で定量した。 2) 炭酸ガス圧縮ポンプと耐圧容器を用いて31℃、73気圧以上で超臨界状態にしたのち、耐圧ガラス容器に脂質修飾β-D-ガラクトシダーゼ、糖供与体であるラクトース、受容体であるオクタノールを加えて反応を行った。 3) 所定時間後、減圧にして炭酸ガスとして反応媒体を気化した後、生成物の分析を液体クロマトグラフィーで行った。
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