• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

分裂酵母のテロメア長制御に関係する蛋白質tazlと相互作用する蛋白質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 10780366
研究機関静岡大学

研究代表者

上野 勝  静岡大学, 理学部, 助手 (90293597)

キーワードテロメア / 分裂酵母 / Two-hybrid法 / Tazl
研究概要

当研究室では、すでに酵母のTwo-hybrid法を用いて分裂酵母のTaz1蛋白質と相互作用する蛋白質(Taf1と命名した)を発見しているが、この蛋白質の機能はまだ全く明らかにされていない。そこで、Taf1蛋白質の機能を調べるために、この蛋白質をコードした遺伝子の破壊株を作成し、分裂酵母の表現型がどのようにかわるかを調べた。その結果、Taf1は成育に必須でないが、減数分裂に関係していることが明らかになった。Taz1も減数分裂に関係していることが報告されていることから、減数分裂時にTaz1とTaf1は共同で働いていることが示唆された。
Taf1破壊株が減数分裂時にどのような影響が出るのかを詳しく調べた結果、接合の効率は下がらないが、胞子の形成効率が下がることを明らかにした。現在この成果を発表するための論文を作成中である。
次にTaf1蛋白質がテロメア長の制御に関係してるかどうかを調べるために、Taf1蛋白質の欠失変異株のテロメア長が天然の分裂酵母と比べて変化しているかどうかを、サザンハイブリダイゼーションによって調べた。その結果、体細胞分裂時については、Taf1蛋白質は、テロメア長の制御には関係していないことがわかった。ただし、Taf1蛋白質は減数分裂に関係していることから、減数分裂後のテロメア長の制御に関係している可能性が考えられるため、今後それを調べる予定である。

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi