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1998 年度 実績報告書

グルタミン酸受容体へのカルモジュリン結合がシグナル伝達及び受容体局在に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 10780480
研究機関九州大学

研究代表者

水上 令子  九州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (00239302)

キーワードグルタミン酸受容体 / カルモジュリン / シグナル伝達
研究概要

本研究は、代謝型グルタミン酸受容体のサブタイプのひとつであるin GluR5に、カルシウム結合タンパク質であるカルモジュリンか結合することの生理的役割を解明することを目的としている.mGluR5はGタンパク質共役型受容体に属し、phospholipase C(PLC)と共役して、protein kinase C(PKC)の活性化および細胞内storeからのCa^<2+>の放出をひきおこすサブタイプであるので、本研究はこのタイプの受容体にもとづく細胞内シグナル伝達の分子機構を探ることにつながる。
わたしは大腸菌で発現させたmGluR5の2箇所にカルモジュリンがin vitroで結合すること、その結合部位のそれぞれはPKCによるリン酸化の基質となること、このリン酸化とカルモジュリンの結合は互いにantagonisticであること(すなわち、リン酸化されるとカルモジュリンが結合せず、カルモジュリンが結合するとリン酸化されないこと)を示した。当該年度において、in vivoでのmGluR5とカルモジュリンの結合を解析するための最初のステップとして、ラット脳より可溶化したmGLuR5とカルモジュリンとの結合を確認した。カルモジュリンを固定化したカラムにラット脳から調製したライセートを流し、結合画分をSDS-PAGEで分画したのち、抗mGluR5抗体を用いてWestern blottingをおこなった。その結果、ラット脳より可溶化したmGluR5はカルモジュリンに結合すること、この結合はカルシウム依存的であること、大腸菌で発現させたmGluR5において確認されたカルモジュリン結合部位に相当するペプチドによって、この結合が阻害されることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 水上令子: "メタボトロピックグルタミン酸受容体" 生体の科学. 49巻. 377-380 (1998)

  • [文献書誌] Morimoto,S.,Yanaga,F.,Minakami,R.,and Otsuki,I.: "Ca^<2+>-sensitizing effects of the mutations at Ile-79 and Arg-92 of troponin T in hypertropnic cardiomyopathy." American Journal of Physiology. 275巻. C200-C207 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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