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1999 年度 実績報告書

談話を通じての学習の相互行為的達成

研究課題

研究課題/領域番号 10831008
研究機関富山県立大学

研究代表者

バデユーチ ドミニク  富山県立大学, 工学部, 助教授 (20257596)

研究分担者 茂呂 雄二  筑波大学, 心理学系, 助教授 (50157939)
上野 直樹  国立国語研究所, 教育指導研究部, 室長 (40124177)
西阪 仰  明治学院大学, 社会学部, 教授 (80208173)
キーワード社会的相互行為 / 会話分析 / 談話
研究概要

本年度は昨年3月スタンフォード大学訪問中に当地の高校で収集した研究データを文書化し分析を行い、得た研究結果を日本で収集した研究データと比較検証しながら日米における相互行為の相違などを研究課題に取り込んだ。いくつか気づいた点は日本とアメリカの教育研究現場における社会的環境に基本的な相違が見られたことである。たとえば米国では実験研究室の研究助手は多くの場合、博士号保有者が専門知識を有した技術者である。しかし日本では実験研究助手はしばしば専門知識や技術を有しない者が雇われ現場で訓練されることが多いようである。こういった実験助手は短期雇用者が多くその都度、新に助手を訓練しなければならない。次に米国では研究助手が新しいアイデアを助言したり間違いを指摘したりして積極的に研究に協力する現場が見られるが専門知識のない実験助手の多い日本ではこういったことは起こりにくいであろう。米国では日本に比べ学生や研究助手と研究者の間に質疑応答による相互行為が非常に活発に行われているなどである。また本年度は11月にU.C.L.AからF.Erickson教授を招聘しワークショップと講演を東京と札幌で数回開催した。該教授のセッションは多数の研究者や学生が参加し大成功であった。また当研究に助言をいただき非常に有意義であった。当研究の代表研究者は研究論文を「The Journal of Education Theory and Practice」に発表、また別の論文は「Ressearch on Language and Social Interaction」に発表予定である。当研究の分析結果は、明治学院大学で定期的に開催される「Mind and Activity Workshop」、国立教育研究所で行われたエリクソン教授のワークショップ、「The Developmental Psychology」大会等で発表した。来年度は国内外の学校でおこなわれる科学教育に焦点をあてて研究データを収集する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] バデユーチ ドミニク: "Give and Take:Learning the Context of Science-mentoring"The Jouranl of Education Theory and Practice. vol.22,#1. (2000)

  • [文献書誌] バデユーチ ドミニク: "Structuring the Stream: Bracketing and Bounding Japanese Scientific Training Interaction"Ressearch on Language and Social Interaction. (未定).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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