研究課題/領域番号 |
10831009
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
都築 雅子 中京大学, 教養部, 助教授 (00227448)
白井 英俊 中京大学, 情報科学部, 助教授 (10134462)
三宅 なほみ 中京大学, 情報科学部, 教授 (00174144)
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キーワード | 二言語併用者 / コード・スイッチング / 談話行動 / 会話社データ / 日英語併用 |
研究概要 |
本研究の一年目である今年度は以下にあげるデータの収集をビデオもしくは録音により行った。 1. 6歳までの幼児:3歳までの男2女1名、4歳の女1名、6歳の女1名。すべて父親もしくは母親が日本人、他方が外国人の家庭であり、二言語併用児である。幼児と母親もしくは研究者との会話の記録(毎月1回1時間) 2. 北海道にある国際学校(Hokkaido International School)において、6歳から13歳までの児童を3人から4人のグループとして、合計50人の会話のデータの収集を行った。彼等はみな二言語併用児である。また、4歳と8歳、および8歳と11歳の兄弟による遊びの場面での自然な会話(10時間) 3. 米国で子供時代を過ごした2名の帰国子女の1時間のインタビュー 4. 外国人を両親に持ち日本で育った大人の二言語併用者の間の10時間の会話 以上のように、幼児、児童、大人の間の会話のデータ収集が達成された。これらのデータは計算機処理しやすいように書き起こし(文字化)しているが、この作業は来年度も継続して行う。書き起こしと並行的に分析も行っており、その結果、コードスイッチング行動に対してさまざまな要因があることが分かってきた。例えば、英語優位の場合と日本語優位の場合では、パターンに違いがあり、また子供同士の場合と大人同士の場合でも違いが見られた。 我々の研究は名古屋や北海道の外国人妻クラブや国際婦人クラブからも関心を寄せられており、近い将来協力やデータの共有が可能である。また北海道の国際学校から協力が得られていると同時に共同研究の申し込みがある。来年度は幼児のデータ収集を継続するとともに、データ分析を行い、さまざまな要因を検証する。
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