• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

WTO体制下における国内産業保護政策に対する国際的法規制

研究課題

研究課題/領域番号 10834003
研究機関明治大学

研究代表者

間宮 勇  明治大学, 法学部, 助教授 (00202333)

研究分担者 森田 章夫  東京都立大学, 法学部, 助教授 (30239652)
高田 映  東海大学, 法学部, 助教授 (70216654)
宮野 洋一  中央大学, 法学部, 助教授 (30146998)
辻 健児  佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (70037068)
内ヶ崎 善英  桐蔭横浜大学, 法学部, 助教授 (70257426)
研究概要

従来セーフガード措置は、先進国によって発動されることが多く、ガット発足後に発動されたセーフガード措置の大部分は、オーストラリア、米国、ECそしてカナダによるものであった。ところが、WTO発足後の事例を見ると、米国は依然として多いものの、インド、韓国、アルゼンチン、ブラジルなど、発展途上国あるいは新興工業国による発動が多く見られるようになっている。ウルグアイ・ラウンドにおいては、初めて発展途上国が交渉に実質的参加をしたといわれているが、そうした中で、発展途上国の中にも従来の保護主義的貿易政策を変更し、輸入既成の撤廃や関税の大幅な引下げなど自由化を進める国が出てきている。WTO発足後の事例の多くが発展途上国によるものであるという事実は、そうした動きを実証するものでもある。
そうした状況の中で、平成10年度の研究は、WTO体制における各国のセーフガード制度について、主に発展途上国を中心に検討した。その前提として、まず、WTOにおける発展途上国の位置づけについて検討した。そこでは、発展途上国における債務危機移行の自由化の中で、主に新興工業国の間でガット時代の非相互主義と特別待遇の要求が必ずしも自国の利益となるものではなく、ガット多角的体制の強化の必要性を認識し始めたことが、それらの国々のウルグアイ・ラウンドへの積極的参加をもたらしたことを明確にした(柳論文)。
ウルグアイ・ラウンドへの積極的参加は、それらの国の輸入自由化をもたらし、その結果、それらの国内産業は厳しい輸入競争に直面することになる。そのため、発展途上国におけるセーフガード措置の発動が増加しているわけであるが、セーフガード制度ならびにその運用が適切でなければ、自由化の実質は崩れるが、インド、韓国等の事例を見る限りでは、適切なものといえる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柳 赫秀: "WTOと途上国 上・中" 貿易と関税. 46-7,46-10. 81(1)-68(14),87(1)-64(24) (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi