本年度は4年計画の3年目に当たり、アルゴリズムの実際的な評価を行うために、プロトタイプシステムの構築に着手した。 具体的には、工業デザイナーがオフィス内で使用するオフィス家具、什器、家電製品をデータベースから検索し、また、新たにデザインし、さらに天井・壁紙・絨毯・クロスと総合的にコーディネイトする過程を支援する、感性デザイン・コーディネイト支援システムの試作を進めた。 全体的なイメージを主観的に表現した「イメージ語」を受けて、そのイメージを具体化するために、絵画・景観写真・テクスチャ・3次元物体モデルなどから感性検索を、統合的なインタフェースから呼び出せるようにし、段階的にイメージを具体化しながら、全体としてのイメージ(この場合はオフィスをコーディネートすること)を満足するようなコンテンツを選択できるようにした。 また、個別の基礎技術としては、カラーコーディネイトに注目し、部分的な色の指定を受けて、部屋全体のカラーコーディネイトを支援するようなデータベースシステムを試作した。
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