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2000 年度 実績報告書

ヒガンバナ属(ヒガンバナ科)の進化史の解明・植物における種分化のケーススタディ

研究課題

研究課題/領域番号 10836005
研究機関千葉大学

研究代表者

栗田 子郎  千葉大学, 理学部, 教授 (20009385)

研究分担者 朝川 毅守  千葉大学, 理学部, 助手 (50213682)
伊藤 元己  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00193524)
キーワードヒガンバナ属 / 種分化 / 核型進化 / B染色体
研究概要

ヒガンバナ属は東アジアに分布するヒガンバナ科の植物であり,約23種から成る.本属の植物は大型で美しい花を咲かせるため園芸植物として重要な植物であり,さまざまな野生種の交配より数多くの園芸品種が作り出されている.ヒガンバナ属植物は種子繁殖を行う2倍体有性生殖種(幹種)に加えて,種子は作ることができないが栄養繁殖により繁殖を行う無性生殖種が存在する.このような無性生殖種は,3倍体植物あるいは種間雑種起源の植物種である.このような'種'は動物ではあまり見られず,植物の種の存在様式を多様にしている原因の1つである.本研究では植物における種分化様式と種の存在様式の多様性の解明のため,無性生殖種を数多く含むヒガンバナ属において,その系統進化の歴史と種分化機構を明らかにすることが目的である.
平成12年度はリボゾームRNA遺伝子(45S rDNA)をプローブにしてFISH法(Fluorescence in situ hybridization)を用いることにより,それぞれの種の各染色体の構成や相同性の解析を行った.
その結果,リボゾームRNA遺伝子クラスターが動原体部位とB染色体上に存在していることが明らかになった.また,動原体部位のリボゾームRNA遺伝子クラスターをマーカーにして,各種の持つ核型間の進化的関係について考察を行った.その結果,本属においてRobertoson型の染色体変化が起きていることが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ito,M.,Yahara,T.,King,M.R.,Watanabe,K.,Oshita,S.,Yokoyama J.and Crawford,D.J.: "Molecular phylogeny of the Eupatorieae (Asteraceae) estimated from cpDNA RFLP and its implication for the polyploid origin hypothesis of the tribe."Journal of Plant Research. 133. 91-96 (2000)

  • [文献書誌] Itto,M.,Watanabe,K.,Kita,Y.,Kawahara,T.,Crawford,D.J.and Yahara,T.: "Phylogeny and Phytogeography of Eupatorium (Eupatorieae, Asteraceae): Insights from Sequence Data of the nrDNA ITS Regions and cpDNA RFLP."Journal of Plant Research. 133. 79-89 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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