研究概要 |
本研究ではガス絶縁開閉装置,発電機等々の電力機器や配電線碍子の部分放電に伴うVHF/UHF電波放射源位置を広帯域干渉計により特定しそのモデリングを行うことを目的とした。本年度は,広帯域・高利得のログアンプを製作し,広帯域アンテナとしての性能評価と,広帯域干渉計を設計を行った。以下がその研究実施工程である。 6月〜9月 VHF広帯域・高利得ログアンプの設計と製作を行った。又従来から所有しているSHF帯ダウンコンバータを用いた観測システムの整備を行った。 10月〜12月 製作した広帯域アンテナ(25MHz〜250MHz)の性能評価のため,模擬部分放電源を用いた実験を行った。さらにSHF帯のダウンコンバータを用いた実験も併せて行い,上記アンテナを用いた測定結果との比較も行った。又従来の広帯域アンテナでも測定を行い,製作したアンテナが,所望の利得を有していることを確認した。 1月〜3月 複数台のアンテナを設置して模擬部分放電源を用いた実験を行い,広帯域干渉計製作のための基本方針を検討した。すなわち適切なアンテナ配置法の検討やデータ処理法の検討で,より正確な放電源位置を求めるための重み関数法を考察した。
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