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1998 年度 実績報告書

聴覚障害者の情報獲得を支援する手話通訳システムに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10838009
研究機関宇都宮大学

研究代表者

安達 久博  宇都宮大学, 工学部, 助手 (00241844)

キーワード手話言語 / 福祉工学 / 機械翻訳システム / 電子化辞書 / 聴覚障害
研究概要

本研究では,聴覚障害者の情報獲得を支援するシステムを早期に構築することを目的とし,電波の隙間を利用し伝送・表示されている音声文字多重放送のニュース速報文に言語対象を限定し,聴覚障害者にとって,より親しみのある手話に言語変換を行う「手話通訳システム」を実現するための基礎的研究を実施している.
今年度は、入力文と類似の対訳例文を例文データベースから検索し,非類似部分の要素を置換することで翻訳文を生成する本研究のアプローチの核となる類似検索方式において,対象とするニュース速報文の助詞が省略される傾向があるため、検索精度を低化させる問題を解決するために、省略された助詞を類推する枠組を検討し、実験の結果,良好な結果を得た.本研究成果は1999年3月に徳島で開催される環太平洋諸国言語計算機処理国際会議(ICCPOL'97)に採択され、論文発表する予定である.
また、手話辞書の登録編集作業を容易にし、次年度から本格化するニュース専門用語辞書作成の強力なツールとなる辞書編集支援ソフトを検討した。本研究成果も1999年3月に電通大で開催された言語処理学会の年次大会で論文発表し、好評を得た。これらの基礎的検討を踏まえ、次年度から本格的な通訳システムの実験に入る予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 安達久博,菅野大,関谷正明: "手話単語の手指動作特徴と記述文間の双方向モーションキャプチャ" 言語処理学会第5回年次大会論文集. B3-1(3/16発表). (1999)

  • [文献書誌] Hisahiro Adachi: "A Restoration Method of Lost Postpositions for Headlines of Japanese Newspaper Articles" Proc.of ICCPOL'99(The 18th International Conference on Computer Processing of Oriental Language). (3/26発表). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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